好きなものを好きと心で叫べ!「ブルーピリオド」≪漫画感想≫2018月刊「このマンガがすごい!」2月「オトコ編」1位
タイトルがめっちゃ長くなってしまいましたが、今回は2018月刊「このマンガがすごい!」2月「オトコ編」1位の「ブルーピリオド」の紹介・感想です。
何でもそつなくこなせるけど、好きなものがなかったDQNがとあるきっかけで絵に目覚め、日本最難関の美大受験を目指すお話。
まず最初に一言。
メッチャおもしろかった!
実はtwitterで結構話題になっていたので新年明けてから購入して読んでいました。
久々に、純に心に足跡を残されたようないい作品に出会えましたと思いましたね。
あと森先輩がタイプです(笑)
1位に選ばれたのも納得でしたので、紹介記事作ろうかなと。
それでは紹介していきます。
漫画紹介
作者 山口 つばさ
出版社 講談社
掲載誌 アフタヌーン
発表号 2017年6月号 - 連載中
巻数 既刊1巻(2018年1月現在)
あらすじ
成績優秀かつスクールカースト上位の充実した毎日を送りつつ、どこか空虚な焦燥感を感じて生きる高校生・矢口八虎(やぐち やとら)は、ある日、一枚の絵に心奪われる。その衝撃は八虎を駆り立て、美しくも厳しい美術の世界へ身を投じていく。美術のノウハウうんちく満載、美大を目指して青春を燃やすスポ根受験物語、八虎と仲間たちは「好きなこと」を支えに未来を目指す!
「ブルーピリオド」をおすすめするポイント
「好きなことに」目覚める瞬間が美しい
他人の感動ではなく、”自分の感動”を探す八虎。
最初に出てきた好きなものは、「早朝の渋谷」の青い世界。
偶然会った学校の美術部の先輩にいわれた言葉から彼は、渋谷の青い絵を描く。
それが、友人にちゃんとつたわった時、彼は初めて人としっかり会話できた気がした。
ここから八虎は美術の世界に目覚めていく。
「美術は文字ではない言語」ってことを実際におしえてくれる
この作品の印象に残るセリフに
「美術は面白いよ 文字じゃない言語だから」
という言葉があります。
この作品のすごいところは実際に絵の世界にのめりこんでいけること。
絵からセリフ以上に言葉と感情が伝わって来ること。
↑の八虎の泣くシーンの感動もそうだし、↓の彼の好きな早朝の渋谷のイメージもそう。
好きなことを"道"に選ぶ難しさのリアル
「好きなことは趣味でいい」って言葉はよく聞きます。
好きなことに目覚めるきっかけは突然で、そして好きなことに突き進むのは大変です。
好きという気持ちだけで将来を決めていいかわからないから…
特に八虎は、人に如才なく合わせてきた人間で好きなものを好きというのも怖いと思っていた。
この作品では、絵に目覚めた八虎の将来を見据えたうえでのリアルな葛藤が描かれています。
そんなときのこの言葉がいい!
最後に一言(感想など)
進路という将来への葛藤、家庭環境、そして好きなことの"道"に進むこと。
そんなリアルでだれもが通る道をテーマにした話で、すごく心に響いた作品でした。
あとは絵に関するうんちくや豆知識なんかも盛りだくさんなんで、そういうことに興味がある人も面白く感じれると思います。
進路を決めようとしている現役生だと、もっと感じられることがあると思いますし、特におすすめです。
2018年からもっと話題になっていきそう、賞も取りそうだと感じるほど面白いと思っていますので、皆さん是非是非読んでみてください。
公式サイト&1話試し読み
ブルーピリオド / 山口つばさ - アフタヌーン公式サイト - モアイ
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