《映画感想》「コードギアス 復活のルルーシュ」 R2のその先へ!(ネタバレ注意!)
2019/02/08
多くのアニメファンの心に残り続けるアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』の完全新作続編映画『コードギアス 復活のルルーシュ』が公開されました。
京都くんだりまで行ってきて、実際に映画を見てきたのでストーリーの感想と考察をネタバレ込みで書き記したいと思います。
そのため「これから見よう!」と思っている人は、回れ右して見終わってからまたどうぞ!
余談ですが公開日に追加されたTV・公式サイトのCMに盛大にネタバレが含まれているため、100%映画を楽しみたいのであればそれらも避けて、早急に映画館へ。
それでは今回の映画までの流れを振り返っていきますと、
この作品が発表されるにあたって、一番議論が巻き起こったのはやはり主人公の『ルルーシュ』が実際に生き返るかどうかでしょう。
なにせR2の最後にスザクの扮したゼロに刺され、妹のナナリーの前で息を引き取るという衝撃のビターエンドを迎えたので。
正直自分もその点がすごい気になっていました。個人的には復活すると考察していましたが仮に復活するにしろ、映画としてどのタイミングで復活するんだろう…と。
しかも、今回公式サイトのキャストのTOPがC.Cであったことや、総集編三部作『皇道』にてエンドシーンが変わっていることなどから情報の錯綜なんかも見られました。
その答えがついに!
それでは感想・考察に移っていきたいと思います。
だいたい3分でわかる『コードギアス 興道・叛道・皇道』
総集編をお忘れの方は↓を見てください。
公式なんだぜ…これ。
そして総集編での大きな違いが一つあります。
それは
シャーリーが生存しているルートであること
です。
これにより、シーンの変更もいくつか。
・ゼロがルルーシュであることを知りながら味方であると語る電話
・C.Cとシャーリーの邂逅
・EDシーンでC.Cが手紙を見て一人ロバに乗ってジェレミアのもとへ
『コードギアス 復活のルルーシュ』あらすじ
光和2年。
世界は再編成された超合集国を中心にまとまり、平和な日々を謳歌していた。
しかし、平和は突如として終わりを告げる。仮面の男・ゼロとして、ナナリーの難民キャンプ慰問に同行したスザクが謎のナイトメアフレームに敗れ、2人は連れ去られてしまった。
シュナイゼルの密命を受け、戦士の国・ジルクスタン王国に潜入したカレン、ロイド、咲世子はそこで、謎のギアスユーザーに襲われる。
そして、その場には襲撃者に“元嚮主様”と呼ばれる、C.C.が居た。
かつて神聖ブリタニア帝国の大軍すらも打ち破った無敵の王国を舞台に、人々が描く願いは、希望か絶望か。果たして、ギアスのことを知るジルクスタン王宮の面々と、C.C.の思惑とは——。
『コードギアス 復活のルルーシュ』感想・考察
『ルルーシュの生死』の真実は!?
さくっと結論から言いますと…
「ルルーシュ」は生きていました!
しかも中盤、終盤に現れるというわけでなくOP前にC.Cと旅をしている姿が描かれています。
しかしその目は虚、言動は幼児、という元の尊大なルルーシュからは考えられない姿でした。
C.C曰く、最初に出てくるルルーシュは「ルルーシュであって、ルルーシュではない」とのこと。
つまりタイトルの『復活のルルーシュ』というのは元のルルーシュの心を取り戻すこと という意味だったのです。
序盤のルルーシュをかいがいしく世話をしているC.Cが本当に天使でした。ありがとうございます!
その後は、なんやかんやあってルルーシュの心を取り戻すために今回の舞台であるジルクスタンの神殿を目指していたC.C達と、さらわれたナナリーを探すためにジルクスタンを調べていたカレン・小夜子・ロイドが合流し、神殿がある監獄の地下を目指す
のが序盤となります。
魔王降臨
監獄での戦闘でカレンたち3人がつかまり、Cの世界でルルーシュとはぐれたC.Cが現実世界で四肢を打ち抜かれ、諦めた瞬間。
「違うな。間違っているぞ。」
という名台詞が!
そう。ついにここで魔王としてルルーシュが復活しました。
しかもギアスが使える状態で!
それがTVCM第一弾のこのシーンなんですよね…。壮大なネタバレCM。
これを見るとわかりますが、ルルーシュの胸元にコードが記されています。
コード保持者は不老不死になる代わりにギアスが使えなくなるはずですが、ルルーシュはシャルル皇帝からコードを奪った際にCの世界に壊滅的打撃を与えたことによりコードの継承が不完全であることからギアスも使えるということのようです。(間違ってたらごめんなさい)
何それ最強やん。と思いましたが、その代わり存在が不確かな状態であることものちに明かされます。
とにかく、復活したルルーシュは同監獄で拷問されていたスザクを助け、監獄内からの脱出作戦を決行します。
ここでのスザクの気持ちは複雑すぎるものだったんだろな…と。
拷問から目覚めたら、敵であり、親友であり、志を引き継いだはずの相手が目の前にいたので。 というかよく夢やと思わんかったな。
そしてその後の脱出作戦はシンジュクゲットー戦を思い出させる、ファンにはたまらないものでした。
ナイトメアフレームの鹵獲、地形戦、そしてギアスによる陽動。初期のコードギアスっぽくてすごくよかった。
外で偉そうにしている、ジルクスタンの指揮官は死ぬんやろなぁと状況開始直後に思ってました。(クロヴィス現象)
そして脱出したルルーシュたちは国境に布陣するコーネリアのもとへ。
ナナリーを助けるために協力を要請します。
そして復活したルルーシュには変わったところも。
・ギアスで協力者にした者たちを一度で解放
・コーネリアたちに協力を要請する際に仮面を外して、「嘘はつかない」と宣言
総じて丸くなりました。まあ敵には当然容赦ありませんが。
このあたりの心境の変化も今回の映画があったこそ見れたことでよかったです。
その後は決起集会というどんちゃん騒ぎ。ここで映像に突然現れるオレンジ(果物)。
そうジェレミア・ゴットバルトが登場しました。出番があってほんとに良かった(泣)。
また決起集会ではカレンとC.Cの会話が印象深かったな。
これはあまり語りません。ぜひ見て!
vs ジルクスタン
いままで全く触れてこなかったですが、今回の相手はナナリーをさらったジルクスタンという国です。
海馬社長だったりスネークだったり、元太くん
もいましたが、今回の相手は主にこの姉弟。
姉のシャムナと弟のシャリオです。
この姉妹は、ルルーシュとナナリーの兄妹と対比で描かれており、深い姉弟愛が見られます。
弟のシャリオはナナリーと同様足が不自由ですが、KMFに乗り姉の能力を併せることで強大な戦士としてスザクをも凌駕します。
そしてこの姉のシャムナがギアスユーザー。
今回のチート能力者です。
その能力は『精神のみの時の逆行』
簡単に言ってしまうと『死ぬと6時間前の自分に戻れる』というもの。
まさかのタイムトラベラーです。
戦闘ではなく、戦略に大きく影響を及ぼすギアスの使い手はなんだかんだルルーシュ以外初めてでしょうか。
次々戦略が見破られる中で弱音を吐くルルーシュを立ち直らせたのが、C.Cの叱咤。
この二人の関係が切っても切れないものであるのが伝わってきました。というかこの映画、C.Cの言動がすごい心を揺さぶって来るんですよね。
追いつめられた後の最後に賭けとハッタリで勝利するのは、ルルーシュっぽいなと思いました。
次にKMF戦ですが、こっちはちょっと微妙だったかも…。
スザクとカレンが同じ戦場に味方として立っているのは感慨深かったですが、結局個人戦。しかも苦戦していた割に最後の決着はあっさりついてしまいました。
うーん。ちょっと残念。
エンディング
ナナリー救出後、一人旅立とうとするC.Cをルルーシュが追いかけるシーン。
一緒に行くというルルーシュに対して、
「大体、名前はどうするんだ」
と問うC.Cに
「そうだな。ルルーシュ・ランペルージュからとってL.L(エルツー)っていうのはどうだ」
と答えるルルーシュ。
その後のC.Cの表情が…。
こっちも泣きそうになった。あのシーンで全てが救われた。
最高のハッピーエンドでした!
最後に一言
『コードギアス 復活のルルーシュ』ではR2の先に生きるキャラクターたちを新しく見ることができ、そしてなによりビタ―エンドをハッピーエンドに塗り替えてくれた最後にふさわしい映画でした。
しかし、ひとこと言わせてくれ
シャーリー復活ルートとは一体何だったのか…。
いやまあたしかにルルーシュ廃人時代にC.C助けたりしていたみたいですが、総出演時間は3分くらい。
テラカワイソス。
まあわたくしはC.C派なので今回の映画は大勝利。
最後のC.Cの笑顔で大満足しました。
それでは『コードギアス』という作品に感謝を!
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