モデル&デザイナー 互いの道の世界を目指せ!「ランウェイで笑って」《漫画感想》
お久々です。今回はあまり少年漫画では馴染みのない「ファッション業界」に焦点を当てた作品、「ランウェイで笑って」の感想と紹介です。
表紙を見たら少女漫画と思うかもしれませんが、現在週刊少年マガジンで絶賛連載中の正真正銘少年漫画です。
しかもモデルとファッションデザイナーのを目指す二人の高校生のダブル主人公。
内容も 主人公たちが自分たちの夢を叶えるための物語で熱い!
まさに「努力」と「友情」という少年漫画の王道要素が盛り込まれています。
お互いの夢は、お互いの恵まれないものによって「叶わない」とまで言われますが、それを跳ね返すためにハチャメチャにぶつかっていく。
そんな夢に向かって一直線に努力する姿は読んでいて感銘を受けますね。
それでは紹介していきます。
漫画情報
作者 猪ノ谷言葉
出版社 講談社
掲載誌 週刊少年マガジン
レーベル 講談社コミックス
発表号 2017年26号 -
発表期間 2017年5月31日 -
巻数 既刊4巻(2018年3月現在)
あらすじ
身長は、158cmから伸びなかった・・・。藤戸千雪の夢は「パリ・コレ」モデル。モデルとして致命的な低身長ゆえに、周囲は「諦めろ」と言うが、千雪は折れない。そんなとき、千雪はクラスの貧乏男子・都村育人の諦めきれない夢「ファッションデザイナー」を「無理でしょ」と切ってしまい・・・!?「叶わない」宣告をされても、それでも一途に夢を追って走る2人の物語。
「ランウェイで笑って」をおすすめするポイント
千雪と育人 二人の夢
今作では、千雪と育人、二人の主人公が登場します。
二人とも目指したい夢がありますが、その道にはどうにもならない壁があります。
藤戸千雪
夢:「パリ・コレ」モデル
モデル事務所「ミルネージュ」の社長令嬢で、育人の高校のクラスメイト。高校三年生。
勝ち気、叶えたいこと・思ったことをすぐに口にする。
身長175cmが最低ステータスのショーモデルの世界で、身長がわずか158㎝と恵まれなかった。
そのためミルネージュのモデルからクビを宣告される。
しかし、諦めずオーディションを受ける日々の中、育人と出会う。
都村育人
夢:ファッションデザイナー
ファッションデザイナー志望の高校3年生。
母子家庭の長男で、妹が3人いる。
服を作るのが大好き。
専門学校への進学がほぼ必須のファッションデザイナーだが、家庭の経済的事情から進学できないことに悩んでいる。
就職か自分の夢か、一人で悩む中千雪と出会う。
二人の出会いが道を開く
千雪は自分の言葉のせいで一度は夢をあきらめようとした育人を自分と重ねてしまいます。
しかし、相手の夢への思いを自分の夢への思いで高め合うこの言葉でまた、夢への茨の道へ踏み出します。
お互いの頑張りを支えに道を進む姿が美しく、そして熱いです!
千雪は育人に自分に似合う洋服を作らせ、ミルネージュのオーディションに再び臨む。
育人の作った洋服をまとった千雪の姿は、パリコレのランナウェイを世界を見せます。
千雪は合格し、再び「ファッションモデル」に。
また、育人のこの服は現役のトップファッショントレーナーの目に留まります。
SNSでのRTをきっかけに育人は「ファッションデザイナー」の世界に足を踏み入れます。
これは、
藤戸千雪がトップモデルに至るまでの物語。
都村育人がトップデザイナーに至るまでの物語。
育人の努力と根性!
育人は高校生ということから、正式なファッションデザイナーとしての就職はできませんでしたが、千雪の父の知り合いのプロのデザイナーの現場に紹介されます。
しかしその現場では、未熟を罵倒され、夢を馬鹿にされ、そして千雪を馬鹿にされた。
悔しさのあまり、逃げようとしてしまう育人によみがえったのは千雪の
「私も頑張るから…頑張りなよ」
という照れ隠しにも似た応援。
育人の背中を押してくれた応援でした。
育人は絶対に帰らないという強情さを見せ、現場に喰らいつく。
そして、二人の夢は次のステージへと進み始めます。
マガジン新人賞で史上4人目の特選受賞
ここまではストーリー重視で紹介してきたので、自分視点からの感想を書こうと思います。
その前に作者の紹介をしたいと思います。
本作品の作者の猪ノ谷言葉さんは講談社が主催する第95回(2016年)週刊少年マガジン新人漫画賞で、史上4人目となる最上位“特選”に選ばれたすごい人。
綺麗で華やかな絵が特徴で、内容も面白い。これで新人とか、化け物か…。
少年誌でファッション漫画という一切馴染みのない題材を選びながら、ここまで綺麗にそして熱く物語が展開していることからその実力がめちゃすごいことが分かります。
特に少年漫画やってるなぁと思うのが、主人公の育人を見ているときです。
弱気な見た目のわりに根性があったり、
トラブルに巻き込まれても一歩も引かずに立ち向かったり、
そして千雪とのやり取りにドキドキしたり、
自分的には、ファッション業界という我々が全く知らない業界の中での育人の成長を熱く見れるのがこの作品の一番の魅力だと思います。
もちろん千雪サイドも魅力ですよ。なんたって可愛いから!
可愛いは正義。勝気な女の子、夢にどん欲に進む女の子ってなんかいいですよね!
育人との関係がどうなっていくのかも気になっていくところです。
最後に一言(感想など)
↑で散々しゃべってしまいましたが、まとめると綺麗な絵の中に熱い夢があるのがこの作品の特徴であり、魅力である点だと思います。
GWも終わり、5月病などがささやかれる季節になってきましたが、皆さんもこのマンガを読んで夢に向かって頑張りましょう!
自分も仕事頑張ります! そして早く更新速度戻さねば…。
それでは! ちなみに5巻が05/17に発売されます。楽しみ。
引用:ランウェイで笑って/猪ノ谷言葉/講談社
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