アニメ化直前2!世界は美しくなんかない そしてそれ故に、美しい「キノの旅」≪漫画感想≫
こんにちは。アニメ化直前紹介第2弾です。
今回はライトノベルの代表作ともいえる「キノの旅-the Beautiful World-」のコミカライズを紹介します。
アニメ化も一度されたこの作品、実はコミカライズされたのは超最近です。
実際は「キノの旅」全体についての話になると思いますがご了承ください。
漫画情報
原作:時雨沢恵一
キャラクター原案:黒星紅白
漫画:シオミヤイルカ
レーベル:少年マガジンエッジ
出版社:講談社
既刊 1巻(2017年9月現在)
原作情報
著者 時雨沢恵一
イラスト 黒星紅白
出版社 KADOKAWA
掲載誌 電撃hp
レーベル 電撃文庫
刊行期間 2000年3月 -
巻数 既刊20巻
あらすじ
主人公の人間キノと言葉を話す二輪車エルメスは、目的もなく、世界をあちこち旅している。
世界のあちこちには個性豊かな国があり、人々は自分たちなりの法や常識をもって暮らしていて、
キノとエルメスはそんな国々を訪れ、基本的に3日間だけ滞在し、
また次の国へと旅立っていくのだ。
“美しくなんかない。そしてそれ故に、美しい”世界を
「キノの旅」をおすすめする理由
1話完結の短編集
「キノの旅」の各話は基本的にキノの訪れた国の3日間のできごとを物語とした一話完結の短編集となっています。
またライトノベルでは珍しいのですが、挿絵もなく、メインキャラ以外のキャラには固有の名前や造形がついてることはほとんどありません。
読者の想像力と作者の文章で世界を構成することができます。
とまあここまでが小説のよい点。
漫画版は、その答え合わせみたいな感じですね。明確に絵がついて、話の状況が分かりやすく、それでいて原作の面白さを強調しているのが良い点です。
国 独自の文化 と旅人
キノの旅の世界は荒廃した世界で、各地に国や集落は点在していますが、それぞれに交流はなく、技術レベルも近代から、超科学まで様々です。
そしてほぼすべての国がその国独自の文化を持っています。
そしてこの独自の文化というのが大体ぶっ飛んでいます。
時雨沢さんはよく思いつきますね。
キノのような旅人は世界には珍しく、ほとんどの人々はその国独自の文化を当たり前のものと思って生活しています。
それはときにキノの脅威となり、キノに感動を与えるものにもなります。
メッセージ
キノの旅には
・人々の本性をテーマにした話。
・人々の思想をテーマにした話。
・人々の行動をテーマにした話。
など心に訴えてくる話がたくさんあります。
漫画・原作ともに1巻に収録されている「大人の国」とかまさにそんな感じじゃないかな?
最後に一言(感想など)
キノの旅はずっと昔から読み続けています。
↑の紹介ではなんかうまく伝えられた気がしませんが、とにかく面白く、そして自分や世界について考えさせられるシリーズとなっています。
アニメ化を機に読んでみては。
はい。こっから雑談です。
漫画版は面白いのですが、やっぱり漫画だと話の内容量少なくなるのが問題ですね。
あとは文章の叙述トリックの点をどうするのかに注目したいです。
あ、絵は好みです。黒星さんとはまた違ったキノが楽しめますね。
↓地元の本屋で積まれていた写真
表紙新しいのもいいですね。新しい1巻の表紙がキノの中性的ながらかわいい感じが出てて一番好きかも。
追記:アニメ
アニメ化しますよー。
昔のアニメは2003年放送でした。
↓公式サイト&PV
キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series PV 第1弾/ Kino's Journey