人間と妖怪の住む街を描くハートフルアクション漫画「夜桜四重奏」《漫画感想》
夜桜四重奏?ヨザクラカルテット?(1) (シリウスコミックス)
こんにちは。wind(ゲーム名)です
第10回の今回は、妖怪と人間が共存する町「桜新町」の日常を描くハートフル漫画「夜桜四重奏」を紹介します。
この漫画、バトルもシリアスもありますが何より日常回が楽しい。
ちなみに毎巻の表紙は楽器を持っていますが、音楽漫画ではありません(笑)。
漫画紹介
作者 ヤスダスズヒト
出版社 講談社
掲載誌 月刊少年シリウス
レーベル シリウスKC
発表号 2006年3月号 -
巻数 既刊20巻(2017年4月現在)
あらすじ
人間と妖怪が共存する桜新町で続発する奇怪な事件を解決する女子高生町長と仲間たちの妖怪生活相談事務所のメンバーによる新感覚ハートフルアクション。
「夜桜四重奏」をお勧めする理由
妖怪モノとは思えないくらいハートフル
妖怪モノは不気味であったり、夜が舞台だったりしますが、この作品はそんなことはありません。
妖怪は人間社会に溶け込んでいるため、見た目はほぼ人間と変わりません。
不気味どころかむしろかわいい。
さとりのアオとかキョンシーの鈴とかがその例ですね。かわいい。
そして肝心の内容ですが、基本的には妖怪がらみの事件を町長のヒメ、事務所所長の秋名を筆頭に多くの町民ともに解決する話です。
群像劇
この漫画は群像劇方式となっていて同じ事件や出来事を別視点でえがいている話がたくさん出てきます。
前の話を読んでも?だっと場所が後から別の場所でこんなことがあったのかと納得できておもしろいです。
各キャラクターにスポットを
この作品のキャラクターはすごく大切に描かれています。
序盤は世界観の説明、メインキャラクターの数人にスポットを当てて話が進んでいきますが、中盤からは1巻丸丸一人のキャラクターに焦点をあて、そのキャラクターと新キャラを中心に話が進みます。
その結果、そのキャラクターのことだけでなく、町民の関係図が自然と理解できる構成となっています。
この作品には登場人物はすごい数登場するのですが、モブキャラだと思っていたキャラ達も主人公たちとの絡みを経て、どんどん存在感を増していくのが面白いです。
新キャラクターに活躍を
中盤からこの漫画は大体2巻でワンセットの構成になります。
構成の1巻目で現町民である誰かに因縁や関係がある人物が登場し、↑でいったように一人のキャラクターと新キャラに焦点を当てた話が始まります。
そして二巻目では新キャラとほかの町民の絡みを描いた日常回があるのです。
これが非常に面白い。新キャラ達がどう街に溶け込んでいくのかをにやにやしながら読めます。
そしてもう一つの特徴として、一つ前の新キャラは、次の新キャラとのバトルでの戦闘シーンが必ずあります。
こんな感じで新しく入ってきたキャラクターにもスポットがあてられ大切に描かれているのが分かります。
スタイリッシュな絵
実はこの漫画「デュラララ!!」や「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」などのイラストを手掛けるヤスダスズヒトさんの作品です。
見て分かる通り絵がきれい。女の子がエロい。最高です。
最後に一言
「夜桜四重奏」は、最初はヤスダさんのイラスト目的で読み始めました。
しかし、今では個性たっぷりのキャラの魅力に取りつかれております。なにより女の子がかわいいからね。しょうがないね。
少しだけ、難点を上げるとしたら世界設定を完全に理解しようとしたら結構苦労すること。自分も何回か読んで把握しました。
まあ日常回だけでも楽しめるのですが十全に楽しむために頑張って理解しましょう(笑)。「桜新町」でおきる事件の原因ですからね。
追記 アニメ
実はこの作品は二回アニメ化されています。二回目は製作会社も変わったリメイクです。
全12話で最初のアニメ:夜桜四重奏 が2008年放送。
全13話で 夜桜四重奏 〜ハナノウタ〜が2013年に放送されています。
特徴としては1回目はヤスダさんの絵に近いけどオリジナル多め、
2回目は絵は全く似せる気ないけど原作展開って感じです。
2回目の絵見たときは何じゃこれと思いましたが、普通に面白かったです(笑)。
なお二回目は原作に忠実な続きがOVAで出ています。
ちなみに自分は1回目のEDが好きで今でも時々聞いてます。