堂々完結!命をかけた暴力とギャンブルの世界を勝ち進め!「嘘喰い」≪漫画感想≫
どうも!本日12/21発売のヤングジャンプにて11年連載されていたギャンブル漫画「嘘喰い」が完結しました。今回はその面白さの一端を紹介したいと思います。
実はこの漫画、がっつり読んだのは割と最近なのですが、はらはらする頭脳戦、驚愕のトリック、そして迫力の肉弾戦と見所満載でどんどん読み進めることができ、1週間もかからずに最新刊まで読んだ記憶があります。
特にこの嘘喰いは40巻を超えてさらに化け、面白さが加速したことで話題になりました。
間違いなくお勧めできる漫画です。
漫画紹介
作者 迫稔雄
出版社 集英社
掲載誌 週刊ヤングジャンプ
レーベル ヤングジャンプ・コミックス
発表期間 2006年24号 - 2018年3・4合併号(予定)
巻数 既刊48巻(2017年11月現在)
あらすじ
パチンコ屋に入り浸っていたギャンブル狂の青年梶隆臣は、パチスロの演出がわからずに戸惑っていた男・斑目貘にアドバイスする。
貘が「大勝ちできた恩返しに」と借金清算の手伝いをしたことで梶は、貘の正体が「嘘喰い」の異名を取る伝説のギャンブラーであることと、要請に応じて立会人を派遣しあらゆる賭博を取り仕切る秘密組織「賭郎」の存在を知る。
貘の目的はかつて失った大金と様々な力を取り戻し、賭郎の長・お屋形様の座を奪い取る大勝負「屋形越え」に再び挑むことだった。
「嘘喰い」をおすすめするポイント
圧巻の心理戦、命がけのブラフ、そして伏線
この作品はギャンブル漫画ですので、心理戦や駆け引きが大きなポイントとなります。
しかし本作品の主人公の斑目獏はその心理戦に破滅するほどの金や命を乗せ、勝利をもぎ取らんと画策します。
しかもその策がまた、命を乗せてなお、実るか分からないブラフであったり、伏線だったりとギリギリすぎる綱渡りを何度も行っています。
裏があると思ったらさらにその裏があり、またそれを覆す伏線が…
と展開の激しさと裏の切り札の探り合いといった点では他のギャンブル漫画より抜きんでています。
そんなオールインの破滅のかかったギャンブルだからこそのハラハラ感と驚愕の展開が面白くてなりません!
賭郎と圧倒的肉弾バトル
作品内では『賭郎』と呼ばれる「賭郎会員のギャンブルを、あくまで中立の立場で仕切る組織」があります。
この組織の立会人は中立な勝負を提供するほか、勝負で賭けたものを必ずどんな手段を使ってでもとりたてます。
そのため、拳銃を持ったヤクザの集団を瞬殺できるくらい、立会人は強い人たちばっかりです。
(しかも立会人は濃い人ばかりで単純にキャラが魅力的です。)
この賭郎がいることで、心理戦の応酬に『バトル要素』も絡んでいるのが、他の作品にはない魅力となっています。
しかも作品内のギャンブルには暴力行為を含むことが前提のゲームも登場します。
ちなみに獏は戦闘能力がないのでそのあたりの肉弾戦の誘導も駆け引きで乗り切ります。
あとは単純に肉弾戦の迫力が半端ないです!
誰もが知っているゲームが心理戦に
嘘喰いではみんなが知っているゲームをもとにしたゲームが多く出てきます。
軽く例を上げますと。
ババ抜き、時間当てゲーム(ストップウォッチで時間当てるやつ)、あっちむいてほい、ハンカチ落としなんかが挙げられます。
こんな単純なもので心理戦も何もなくない?と思うかもしれませんが、彼らはこれらのゲームを破滅的なお金や命という圧倒的に重い代償を背負って行っています。
そのため当然、どんな単純なゲームでも勝つためにあらゆる手段と思考をめぐらせています。しかも、これらのゲームには一筋縄ではいかないルールの追加がされています。
これらの要素によって非常に高度な心理戦が繰り広げられていきます。
40巻の歴史的名ゲーム(*少しネタばれを含みます)
↑で述べたゲーム以外にも作品オリジナルのゲームも登場します。
そのなかでギャンブル漫画の中でも名ゲームと呼ばれたのが40巻に行われたエアポーカーです。
このゲームは水中でお互いの酸素をかけて行うポーカーですが、使うカードは一回につき一枚だけ、しかもそのカードは「63」「26」などの数字が書かれているだけのカードで強さも分かりません。
この対決の相手との駆け引きや伏線回収、結末に至るまでが過去最高の面白さで、何度も読み直したくなります!
絵がきれい
この漫画一巻に比べての絵の成長が半端ないです。表紙見れば分かりますが、1巻と最近の巻を比べると一目瞭然です。
バトルシーンの迫力もどんどん上がっていきますし、この進化スピードはすごいと思います。
※というわけで今回のサムネは表紙が好きな47巻にしてます(笑)
最後に一言(感想など)
ついに完結してしまいましたね。
例のごとく単行本派なのでまだ最後まで見てませんが、おそらく早めに単行本が出るはずなので楽しみにしています。
実はこの作品、伏線が複雑、展開のぶっ飛びが半端ないということで一回で話のすべてを理解するのはかなり難関です。
なので一回読んだら伏線やトリックをより深く理解するためにもう一回読むことをお勧めします。何度読んでも面白いので問題はありません!
皆さんも完結記念に読み始めてはいかがでしょうか!