世界を救ったヒーローだった少女と今のヒーローの物語「γ-ガンマ-」≪漫画感想≫
今回はヒーロー漫画でありながら、ヒーローでなく元ヒーローの少女の視点から描いた作品である「γ -ガンマ-」を紹介します。
5巻で終了してしまったものの、話はまとまっているので普通に面白いです。
「ヒーローと呼ばれようとも、人間一人。」
悩みもするし、無力感に苛まれたりもする。そんなヒーローを支える地球防援軍に所属する少女の物語。
漫画情報
作者 荻野純
出版社 集英社
掲載誌 ジャンプスクエア
レーベル ジャンプ・コミックス
(JUMP COMICS SQ.)
発表号 2013年4月号 - 2014年11月号
発表期間 2013年3月4日 - 2014年10月4日
巻数 全5巻
あらすじ
様々なヒーローが様々な悪から人類を守る時代──。
「地球防衛軍ヒーロー相談課」に勤務する北鹿海鵬(きたじし みゆき)・酉里(ゆり)姉妹は悩みを抱えるヒーロー達を支援し続けていた。これは二人の少女を通して描かれる等身大の英雄譚である。
「γ-ガンマ-」をおすすめする理由
ヒーローも一人の人間
この世界ではかつて地球上で戦争をした二つの宇宙勢力の残滓の影響で、世界中で能力に目覚める人々が出てきます。
しかし、ヒーローといっても人間です。
能力に目覚めたものの、当然そこには戸惑いや葛藤があり、
自らのヒーローとしての力を恐れ、逃した罪を後悔するもの。
ヒーローとして生きるのを一度は辞めてしまう者・・・
も現れます。
そんな彼らにヒーローの相談役である北鹿姉妹は、ときにやさしく、そしてときに厳しく道を示します。
とくに第一話「力を失ったヒーロー プレジデントマン」の
ヒーローだけがヒーローなんじゃない
ヒーローをサポートする人々もまたヒーローなんだ。
というテーマは心にこみ上げるものがありました。
アメコミ・特撮パロディがなつかしい
作者がアメコミや特撮モノが好きらしく、これらをもとにしたヒーローやネタが結構出てきます。
↓戦隊ものの六人目の悩み(笑)
女の子が可愛い(注意点あり)
北鹿姉妹は仲が良くてかわいいのです。
ひんぬーの元銀河を救った少女酉里(ゆり)とその妹を溺愛する巨乳の姉海鵬(みゆき)需要のバランスも良いです(笑)。
しかし、この漫画の注意点が…。
この漫画にはガチ百合要素が含まれます。
気をつけましょう。
暗躍する悪
基本的には1話完結のそれぞれのヒーローのお話なのですが、その合間合間に暗躍する影が見え隠れしています。
それらがどうなるのかも楽しみにしながらお読みください。
最後に一言(感想)
ヒーローも人間であるといった見落としそうな点をテーマに着目したヒーロー漫画です。
バトル、シリアス、笑い、エロ、全部含めた少年漫画で、多角的に楽しめる漫画だと思います。
5巻で終了してしまいましたが、水面下での伏線や話の構成がしっかりしていたので、短いストーリー漫画としても楽しめると思いますのでぜひよんで見てください。
※5巻で終わってしまったのは、SQとはいえ集英社の少年誌で百合のガチ描写は良くなかったのかも…(まあこのブログを読んでいる人は大丈夫でしょう)
P.S 一番好きなのは1話です。